フィールドワーク概要文


長谷川ゼミでは、ゼミ活動の一環として例年フィールドワークを行います。 私たち長谷川ゼミ6期生は、6月頭頃からフィールドワークについて話し合いをすすめていき、2014年9月3日に「東京ディズニーランド 音マップ」 を無事終えることができました。
「音マップ」とは、実際に現地に赴き聞こえた音を記録し、地図上にどこでどのような音がしたのかをマッピングしていく調査のことです。 なぜ東京ディズニーランドで調査を行うのかというと、「内部」と「外部」がくっきりと区別されている場所だからです。 ディズニーの生みの親であるウォルトが、虚構世界と日常世界を切り離すことを徹底していたことは有名な話だと思います。(*1) また、エリア同士の音が混ざることのないように、エリアとエリアの境界に滝を設置していることもよく知られています。
このように「外部」の音を「内部」空間からできるだけ排除し、世界(エリア)同士の音の干渉も許すことなく、 徹底的に音が管理された東京ディズニーランドで「予定されていない音」(「外部の音」)を聞けたとしたら面白いのではないかということで、 東京ディズニーランドで音マップをやってみようということになりました。まず、東京ディズニーランドで聞こえる音を「予定された音」(「内部の音」)と 「予定されていない音」(「外部の音」)に分けて考えることにしました。「予定された音」(「内部の音」)とは、 東京ディズニーランド側があらかじめ用意している予定調和の音―アトラクションの音、人々の賑やかな話し声、BGMなど―を指します。「予定されていない音」 (「外部の音」)とは、所謂現実的な日常生活の音―例えば自動車の排気音や工事音など―を指すことにします。
徹底的に「外部」の音を排除しパーク内の音を管理・統制しているディズニーランド内にて「予定されていない音」を録ることは難しいことかもしれませんが、 まずはやってみることに意味があると考え準備を始めました。 調査当日までに私たちがした準備は主に2つです。ひとつは東京ディズニーランドやサウンドスケープにまつわる文献を読み知識をつけることと、 もうひとつは東京ディズニーランド以外の場所で実際に音を記録してみることです。そこで出た問題点を改善すべく話し合いを重ね、 本番の「東京ディズニーランド 音マップ」に繋げました。(詳しくはMakingをご覧ください)

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(*1) 能登路雅子 『ディズニーランドという聖地』岩波新書 p34

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