【Making:調査過程】


ここはフィールドワーク調査に至るまで、「東京ディズニーランド音マップ」での反省点と改善点をまとめたページです。


● 「東京ディズニーランド音マップ」の反省点

「東京ディズニーランド音マップ」は、初めての試みだったため、多くの反省点を残すことになりました。 ① 調査地点を恣意的に選んでしまっていた
▶︎ 私たちは「予定されていない外部の音」を探すのに必死になるあまり、下見の段階でこの場所では「外部」の音が聞こえるかもしれないとある程度予測をしてしまっていました。その結果、恣意的な調査となってしまい、網羅的に音を採取することができませんでした。
② 調査地点が多い
▶︎ 64箇所の地点を調査しました。できるだけたくさんの音を記録するための試みだったのですが、調査時間も長く、とても集中力を持続させることは困難でした。
③ 調査時間が長い
▶︎ ひとつの調査地点にかける時間が15分であったため、②同様、集中力を持続させることが困難でした。

● 反省点を受けて改善したこと

① 調査エリアをグリッド線で分け、機械的に区分した
▶︎ 今回は、実際の東京ディズニーシーの地図(Google Map)にグリッド線を引いて調査エリアを分けることにしました。このことで、調査地点を恣意的に選ぶことを避けることができました。グリッド線に則って選んだ調査エリアで網羅的に調査を行うことで、東京ディズニーシーのさまざまな音を記録し、「東京ディズニーシーではどのような音がするのか」に注目することができます。
 グリッド線は、地球儀のモニュメント「ディズニーシー・アクアスフィア」が中心になるように正方形に囲むように引きました。この正方形を調査エリア範囲の基準とし、そこから地図全体にグリッド線を引きました。そして「ディズニーシー・アクアスフィア」があるエリアを【エリア1】とし、そこから時計まわり(右まわり)に調査エリアを分けていきました。その結果、調査エリアは【エリア1】〜【エリア32】までと前作よりも大幅にシェイプすることができました。
② 調査時間
▶︎ 調査時間を5分間に短縮することによって、集中力を保持することができるようになりました。それによって、調査をより綿密に丁寧に行うことができました。